団地の間取りは理想の間取り

団地で育った経験、また自分にも最近子どもができた実感として「団地って実は子育てにいいんじゃない?」と思い始めたことを記していきます。

団地の遊び方②

先ほど工夫という話をしましたが、工夫(怠惰?)といえばこんなこともよくしていました。

小学生当時、私は5階に住んでいました。

小学校の帰り道、広場で友達が野球をしている時に声をかけられ、一緒に野球に混じるということがよくありました。

しかし、学校の帰り道なのでグローブなどは持っていません。

もちろんエレベータはついていませんので、家まで取りに帰るのが面倒なわけです。

そこで私は、南側の芝生から

 

「お母さーーん」

 

と何度か声を出すと、めんどくさそーな表情をした母が出てきます。

用件を伝えると、上からグローブを投げてくれるということが何度もありました。

 

今の我が家の事情にあてはめると、南側のベランダから公道に向かってグローブをぶん投げることになります。危険極まりません。

 

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写真のような空間があるというのは、今振り返ると、安全で安心な空間が団地には確保されていたと感じています。

 

 

 

団地の遊び方①

団地と言っても、さまざまな時代に建てられています。

 

このブログでの「団地」とは、主に「昭和40年代に建てられた中層階段室型」と呼ばれているものに定義したいと思います。

 

昭和40年代に管理開始された団地は、平成26年度末で約32万戸あるとのことで、

この時代に作られたものが最も多いようです(UR都市機構のHPより)。

 

だいたいこんなイメージです。

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私が住んでいた団地も、まさにこんな団地でした。

 

団地での遊び方といえば、広場を使った野球や遊具を使った遊びなど正統派(?)もありますが、特に印象に残っているのは団地にあるものをうまく活用した遊びです。

誰もが知っているケードロなどは、街区を決めて泥棒はそこから出てはいけないというルールを決めたり、階段室に逃げ込んで隠れてみたり、駐輪場に登って逃げてみたり、落ちて骨折してみたり、、

 

まる踏みという「缶蹴り」の要領で行う遊びもマンホールを◯に見立て(缶蹴りの缶の役割)て、住棟の陰に隠れたり、茂みに隠れたり、、今考えるといろいろな工夫をしながら遊んでいたなあと感じています。

 

「工夫」というキーワードは、団地での生活を振り返る上で、外せないものになりそうです。

 

 

 

 

はじめます。

私は、団地で22年間生活をし、最近子どもが産まれた31歳男性です。

 

自分が子どもを持つようになり、「子育てに良い家や環境ってどんなものだろう」と考え始めた中で、自分の経験を振り返ると、「実は団地って子育てに最適な住まいなんじゃないか」と思うようになってきました。

 

自分が過ごした子ども時代の経験(子ども目線と大人になってからの目線は変わっていますが)、団地から出ていきマンション生活になった友人の話、大学時代にいろいろな人から聞い工夫しながらの住まい方・・・

 

などなど、「団地って子育てに最適なんじゃない?」という仮説を持ってこのブログを

作っていきたいと思います。